インテリアに溶け込むPCケース Fractal Design「Era ITX」
発売前から気になっていたFractal DesignのMini-ITX用PCケース「Era ITX」で自作PCを組んでみました。
価格は2万円超とやや高めですが、質感は良くインテリアとしても映えるPCケースです。
Fractal Design Era ITXの外観
Fractal Design「Era ITX」は、全5色から選べるアルミのボディ、ウッド製または強化ガラス製トップパネルが特徴のMini-ITX専用PCケースです。
今回、選んだカラーはコバルト。青でも紺でもなく、まさにコバルト。
ただ光や見る角度によって明るく見えたり、ネイビーっぽく見えたりもします。
付属品は、アクセサリーが入った箱とユーザーガイド。
箱にはネジや結束バンドなどのアクセサリー、メッシュとガラスのトップパネルが入っていました。
ケースの外観をチェックしてみます。
正面に電源ボタン、USB 3.1 Gen 2 Type-C、USB 3.0 x2、3.5mmオーディオ。
トップパネルはフィルタになっていて、コバルトだとガラス、メッシュのいずれかの天板を装着できます。
装着はマグネット式でピタっとハマります。
底面はゴム足になっています。
リアパネルの拡張スロットは2本。
80mmファンがあらかじめ取り付けられています。
ちっこくてかわいらしい。
サイドパネルを開けた状態。
ストレージ用ブラケットが装着された状態になっています。
サイドパネルの内側。パンチング穴はフィルタでカバーされていました。
ストレージ用のブラケット。
3.5インチドライブ 1台または2.5インチドライブ 2台をマウント可能。
SFX電源用のブラケット。
3.5インチドライブ 1台、または2.5インチドライブ 2台を取り付けられるスペースが設けられています。
SFX電源用のブラケットの上に取り付けられているのがATX電源用のブラケット。
今回はSFX電源を使用したため、使いません。
電源は中継ケーブルを通して配線します。
ケース内部はスチールとプラスチックが一部使われており、コストカットを図っている印象も。
フロントポートのケーブルは長さに余裕があり、取り付けやすかったです。
実際に組んでみた感想
ここからはFractal Design Era ITXのケースで実際にPCを組んでみて思ったことを紹介します。
サイドパネルの取り外しがラク
サイドパネルの取り外しはかんたん。
上部のくぼみに指をひっかけて押し出すだけで外れます。
サイドパネルに4つのピンがあり、上部2つのピンで固定。
A4-SFXのパネルよりも力を入れることなく外せてらくちんです。
フラクタルデザインのロゴが旧型
フラクタルデザインのロゴが旧型なのが残念。新ロゴのほうが洗練されていてかっこいいのに。
精度がちょっぴり甘い?
ネジをドライバーで回すとチリカスのようなゴミが出ました。
またマザーボードに固定する際もネジが合わないものがありました。違うネジを使えばちゃんと固定できたので良いんですけど。
マザーボードのI/Oパネルもなかなかハマらず苦戦。
結局かっちりとはまらなかったため、パネルが落ちない程度の状態でマザーボードを取り付けました。
先に配線作業したほうが良いかも
はじめ、マザーボードをを取り付けてから配線しようかと思ったのですが、後部ファンが邪魔なことに気づきました。
小型のケースあるあるかもしれませんが、先に電源のケーブルを挿してからセットすると良さそうです。
シルバーストーンのSST-SX300-BというSFX電源を使用したのですが、ケーブルがスイッチと微妙に干渉しました。
ブラケットの固定位置は複数から選べますが、一番上に取り付けると電源ユニットのスイッチが入れられなくなるので注意しましょう。
質感高いおしゃれなPCケースで大満足
Fractal DesignのEra ITXでPCを組んでみましたが、思ったよりも質感が高くスタイリッシュでかなり満足しています。
取り付けもマザーボードと電源だけならかんたん。
プラグイン式じゃないSFX電源でもスペースに余裕があるので問題なし。
写真を撮り忘れましたが、電源を入れたときにLEDが淡く光るのもおしゃれなんですよねぇ。
自作PCは性能よりも見た目重視のために組んでいるので、もう少しコンパクト・スリム化してくれるとうれしいです。
あと天板の種類を自分で選べるか、オプションで購入できるようにしてほしい。
ほんとはガラスパネルではなく、木目のウッドパネルが良かったので。
Era ITXのケースはパソコンっぽさを感じさせず、インテリアに溶け込むデザインが魅力。
小型ケースという割には容量16リットルとやや大きめですが、重さ約4キロは非力な方でも持ち運べるサイズです。
外観が気に入った方なら絶対満足してもらえる質感なので、このケースでぜひPCを組んでみてください。
取り付けの様子の動画はこちら。