さらなるミニを求めて。DeskMini 310を組み立て
これまで自作デスクトップPCのA4-SFXというケースを使っていたのですが、自分の使用用途ならグラボなしの性能でも問題ないのでは?と思うように。
A4-SFXもフルサイズのグラボが入るケースとしては十分コンパクトなのですが、それでも私の感覚では小さいとは呼びにくい。
そこで以前から気になっていたASRockのベアボーンPC「DeskMini 310」を購入し、組み立ててみました。
ASRock DeskMini 310について
ASRock「DeskMini 310」は、Mini-STXマザーボードをセットにしたベアボーンPCです。
PCケースとマザーボード、電源がセットになっているため、CPUとストレージさえ用意すれば組み立てることができるお手軽キットになっています。

まずは開封して中身を確認していきます。
CPUクーラーが付属されていないため、DeskMini A300より箱がコンパクト。

付属品は本体とCD-ROM、説明書。

本体は小さいのですが、電源がACアダプターで大きめなのが気になるかな。
SATAケーブルも2本付属しています。

こちらが本体。Miniを名乗るならこれくらい小さくないとね。というくらいのミニサイズ。
質感も思ったより悪くなく、良い感じ。あとはデザインがもっと洗練されてくれれば…

モニターなどに取り付けられるよう、VESAマウント用の穴が開いています。

端子の数は最低限ではありますが、必要十分。困ることはありません。

これだけ小さいのにフロントポートも充実しており、USB Type-CとType-Aの端子があります。
Type-Cがあるのはありがたい。

ケースからマザーボードを取り外してみたところ。
小さくてかわいい。

DeskMini 310を組み立て
ここからはDeskMini 310 組み立ての模様をお届けします。
まずは使用したパーツの紹介。
CPU | Intel CPU Core i3-8100 |
CPUクーラー | Noctua NH-L9i |
SSD | WESTERN DIGITAL WD Blue SN500 |
WiFi | DeskMini M.2 Wi-Fiキット |
メモリ | crucial DDR4 2666 16GB |
Intel CPU Core i3-8100 Noctua NH-L9i WESTERN DIGITAL WD Blue SN500 DeskMini M.2 Wi-Fiキット crucial DDR4 2666 16GB
メモリはノート用のSODIMMを使用します。パーツ購入の際に気を付けるポイントですね。

CPUの取り付け。レバーが硬く、下した時にカバーが吹き飛んでビックリしました。

CPUクーラーの取り付け。Noctuaのクーラーは静かなのでおすすめです。
この茶色のカラーが気に入らない方は、クールなブラックモデルを選びましょう。

このクーラーは裏からネジ止めするタイプなので、マザーボードをケースから取り外す必要があります。

M.2 SSDとM.2 WiFiをここに装着できます。
ネジ穴に保護用のカバーが付いていることを知らず、何度もネジを空転させておりました。
付いてるなら説明書に書いておいてくれよ…
ASRockのことがちょっと嫌いになる…

組み立て自体はかんたんなのですが、WiFIキットのケーブル端子の取り付けは難所でした。
手先が不器用な私は苦戦し、てこずりました。あとNoctuaのCPUクーラーが大きいので、配線する際は注意が必要。
先にWiFiを取り付けておいた方が良さそうです。

WiFiキットを取り付ける場合は、両脇に穴をあけておきます。

ただWiFIキットが不良品なのか片方がフラット処理されておらず、穴に通せないという事態が発生。

ケースを削って無理やり通しましたが、こういうパーツの精度の悪いところが自作PCの不安点。
ASRockのことがちょっと嫌いになる…

トラブルもいくつかありましたが、何とか完成。
A4-SFXを使っていた時よりも静かで、ほぼ無音。
Premiere Proで動画のエンコードをしているときもほぼ無音なので、めちゃくちゃ有能です。

Core i3-8100は内蔵GPUなので、動画の書き出しには時間がかかります。
Photoshopで加工するときもちょっともっさり感がありますが、i3でも十分かなぁと思える性能。
ASRock DeskMiniはイイぞ
DeskMini 310を組み立て、運用していますが満足。
サイズもA4-SFXよりコンパクトなので、グラボは必要ないという方に適しています。
手軽に自作PCを味わえ、事務用やネット閲覧用PCを作りたい人におすすめ。

DeskMiniの数少ない欠点としては電源内蔵でないところが挙げられます。
本体が省スペースなのに、アダプターがごちゃついてしまうのが気になる。
このサイズ感で電源を内蔵してくれたら最高なんですがね。

あとはケースのデザインやカラーのバリエーションが増えてくれることを望みます。
※ DeskMini 310はIntel 第8/9世代対応でしたが、Intel 第10世代対応のDeskMini H470も新たに登場しました。(2020年10月追記)